せき宮

木工品のお手入れ

   

Instagramより

黒檀の菓子切り

木製のカトラリーを手掛ける平岡さん。
羊羮のような固さののものもしっかり切れる、
切れ味優れた菓子切りも作っています。
2本とも同時に使用したものですが、
右のように白っぽくなってしまいました。

くるみの油を含ませたのが左です。

黒檀特有の黒々とした質感に甦りました。
木工品は時折、油を含ませることで丈夫になり長持ちします。

家庭にある身近なもので気軽にお手入れができます。

おすすめの方法は、
お茶パックにくるみの実を入れ、スプーンやすりこ木などで押しつぶします。
くるみは案外柔らかいのであまり力は要りません。
後は木肌にゆっくり含ませるだけです。
お茶パックを使うことで始末良く気軽に作業ができます。
においが気にならず酸化しにくい「くるみ」がお薦めです。

植物油だったら何でもよい訳でもなく、
乾性油というのが適しており
クルミ油、エゴマ油、亜麻仁油、紅花油、ひまわり油等が、良いようです。
以前試したオリーブオイルや菜種油は不乾性油のようで、
いつまでもベタベタしてしまいました。

「くるみ」はほんのひとかけらで充分です。(画像のくるみは大きめです。)
木の器やカトラリーに油を含ませることに何となく抵抗が…、
と言う声も聞かれますが、
油は木材の芯の方に吸収されるような働きがあるようで、
少し時間を置くと油を感じません。

身近な木工品で是非お試しになってみてください。

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