冬物いろいろ展 漆器
佐々木暢子さんの溜色のお椀。
左は新品、右は3年ほど使用。朝食、夕食の一日2回、毎日の使用です。
剥げる気配もなく、信頼性の高い漆器です。佐々木さんの人柄そのものの真面目
で丁寧な仕上げによるものです。漆の色素が抜けて透明感が出てきました。
塗りたては艶消しのマットな仕上がり、次第に艶が出てきます。
仕上げの漆は浄法寺産の漆を使用。
ウルシオールの含有率の高い漆ほど質高く、浄法寺産は60%以上と特に高い。
曲げわっぱのお弁当も、大中小揃いました。
一般に、白木のものが主流で、ほとんどが透明なウレタン塗装の仕上げです。
こちらの弁当は、拭き漆で仕上げています。
ウレタン塗装と違い、木が呼吸でき、食材が蒸れることなく傷みにくいです。漆は雑
菌の繁殖を抑える効果があるのだそうです。
傷みにくいばかりか、何故か美味しくなります。冷めたごはんもふっくらとても美味
しい。
漆は盛り付け映えするだけでなく、実際に美味しくなるのが最大の特徴です。
他に小皿、湯のみ、鉢、トレー、箸など、どうぞご覧ください。