せき宮

響銅(さはり)の馬鈴

   

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馬鈴。
心にじんわり、余韻のある響きです。

作者の松坂渉さんは、古くからある馬鈴を響銅(さはり)で、再現。
響銅とは、銅と錫(すず)の合金。
何度も試作の末、独自の配合比により、目指す音にたどり着きました。
西洋的な鐘の音の捉え方は、いかに大きく響くか、瞬時のインパクトを追及。
一方、日本のものは、お寺の鐘の音に象徴されるように、余韻にあると松坂さんは言います。

この馬齢は、熱を加えると融けてなくなる蠟(ろう)で原型を作り、石膏で型を写し取り、
その型に鋳造して作ります。
鳴り玉も中に仕込んでおいて、鋳造後、弾いて外し、中でコロコロ転がるようにできています。
永遠に中から出てこない仕組みです。
溶接や貼り合わせのない、立体でありながら一枚ものの作りです。
一枚ものであることは、音の響きに大きく影響します。

濁りのない澄んだ音色 になるのです。

金属音の苦手な私ですが、この音は別次元のものです。
常に傍らに置いて、心落ち着く音色です。

馬鈴、熊よけ、普段使いの用途は、呼び鈴として。
玄関に、寝室に如何でしょう。
一般に、鐘は大きくなるほど音の質は良くなります。是非、聴き比べてみてください。

響銅(大) 上の写真 ¥15.000 +税 直径5cm
響銅(小) 下の写真 ¥ 8.000 +税 直径 3cm

付属の皮革の加工、仕上げも松坂さんによるものです。

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