せき宮

18年

   

二十四節気の節目一つひとつは、この地に合わずピンとこないのですが、
「立秋」だけは、季節の節目をはっきり感じます。
風が様変わりします。風の中に冷たさを感じます。
日中暑くても、朝夕涼しくなります。
野山の植物達も、それまでの勢いを感じなくなります。
花活けの時など、今まで水揚げの良かった草木もこの日を境に、どう手を
尽くしても揚がらなくなるものもあり、まさに手に取るように実感します。
冷たい風に当たり、次の季節に進むといったところでしょうか。

18年前の立秋の日、この店を始めました。
Uターンして一年足らずの頃でしたので、「立秋」の実感もなく、末広がり
な8月8日に縁起の良さを感じ決めた日です。
今となっては、こんな日に店を始めたことをしみじみと感じ入っています。

これまで支えて頂いた全ての皆さまに感謝申し上げます。
これからもどうぞ宜しくお願いいたします。

庭の吾亦紅(ワレモコウ)の蕾がふくらみ始めました。